ワーグナー作品・好みで複数枚。

* いつにもまして好き勝手書いてますのでご注意下さい。お気に障る箇所がありましたら、申し訳ございません。
管理人の好きなCD群です。コロ好きのため彼の歌唱のCDに偏りつつ好みだけで選んでおります。
オペラのCDでベスト盤を選ぶのは難しいです。オケの演奏が良くても歌手がいまひとつ、あるいは、歌手がよくてもオケが・・・・、というCDが多いと思いませんか?または両方満足しても今度は音が悪いとか・・・・というわけで複数枚です。
一番聴く頻度の高いCD その次 その他
さまよえるオランダ人
クレンペラー/ニューフィルハーモニア管 [LIVING STAGE]

オランダ人:テオ・アダム
ダーラント:タルヴェラ
ゼンタ:シリア
舵手:マクドナルド
マリー:ブルマイスター
エリック:キング


歌手優先のCDです。指揮者とオケに不安がありましたが、それほど気になりませんでした。シリアのゼンタが◎
カラヤン/ベルリンフィル [EMI]

オランダ人:ヴァン・ダム
ダーラント:モル
ゼンタ:ヴェイソヴィチ
舵手:モーザー
マリー:モーリス
エリック:P.ホフマン

オケ優先のCDです。歌手陣も悪くないですが、もっぱらオケの演奏が好きです。
コロ@舵取りのこの作品のCD(全曲盤)はどこかにないでしょうか。
聖地で歌っているはずなので録音があればどこでもいいから出してください。このとおりですm(__)m
タンホイザー
ショルティ/ウィーンフィル [DECCA]

タンホイザー:コロ
エリーザベト:デルネシュ
ヴォルフラム:ブラウン
領主ヘルマン:ゾーティン
ヴェーヌス:ルードヴィヒ

もっとも好みの1枚。タイトルロールのルネ・コロの素晴らしい歌唱によるところが大です。
コンヴィチュニー/ベルリン国立歌劇場 [EMI]

タンホイザー:ホップ
エリーザベト:グリュンマー
ヴォルフラム:F.ディースカウ
領主ヘルマン:フリック 
ヴェーヌス:シェヒ

オケがまさにドイツの響き。ただホップが役柄を表現しきれてないように思えます。これだけがひっかかります。
ローエングリン
カラヤン/ベルリンフィル [EMI]

ローエングリン:コロ
エルザ:トモワ・シントウ
オルトルート:ヴェイソヴィチ
テルラムント:ニムスゲルン
国王ハインリヒ:リーダーブッシュ


このCDで決まりといって過言でない盤。オケの演奏とコロが素晴らしいです。
ヨッフム/バイロイト祝祭管 [ARCHIPEL]

ローエングリン:ヴィントガッセン
エルザ:ニルソン
オルトルート:ヴァルナイ
テルラムント:ウーデ
国王ハインリヒ:テオ・アダム

なんですかこの歌手陣は。ベストメンバー勢揃い・・・・って聖地の祭りでしたか。なるほど。バランスがいいと思います。
CD棚の肥やしになっているCDがひとつ。あえて書きます。
アバド/ウィーンフィル。これだけは駄目です・・・・(好きな方スミマセン)。
ワーグナー特有のロマンも毒も全く感じられず、この作品の魅力を全部殺したような演奏です。アバドの振るワーグナーはもう絶対聴くまいと決心したCDです。ある意味凄い。

トリスタンとイゾルデ
絞りきれないので↓別表にしました(笑)。
この作品には、CDを選ぶ上で考慮しなければならない点がさらにもうひとつあるのに気づきました。表題役をうたう二人の歌手の声の相性がおもいのほか重要・・・・というか、それが最優先されるべきだと痛感しています。いくらオケがよくても、個々の歌手の歌唱がよくても、トリイゾ両役の声質があわないと聴けないなあとしみじみ・・・・

ニュルンベルクのマイスタージンガー
カラヤン/SKD [EMI]

ザックス:テオ・アダム
エーファ:ドナート
マグダレーネ:ヘッセ
ベックメッサー:エヴァンズ
ポーグナー:リーダーブッシュ
ダーヴィッド:シュライヤー
ヴァルター:コロ


指揮者とオケ優先で選んだCDですが、歌手陣もいいです。まとまっていると思います。
シュタイン/バイロイト祝祭管(LD・DVD)

ザックス:ヴァイクル
エーファ:ヘガンダー
マグダレーネ:シムル
ベックメッサー:プライ
ポーグナー:シェンク
ダーヴィッド:クラーク
ヴァルター:イェルザレム


すいません、これはあえて映像で。聖地の録画。ヴォルフガング先生の演出( ・∀・)イイ!!歌手陣も( ・∀・)イイ!全体が( ・∀・)イイ!!!
なんとなく、この作品はCDで聴くより映像を観た方がいいような気がしています。舞台が楽しいですし、オペラらしいオペラだと思っております。
ラインの黄金
ニーベルングの指環
(全曲)
ヤノフスキ/SKD

ヴォータン:テオ・アダム
ローゲ:シュライヤー
フリッカ:ミントン
アルベリヒ/ミーメ:ニムスゲルン
ジークムント:イェルザレム
ジークリンデ:ノーマン
フンディング:モル
ブリュンヒルデ:アルトマイヤー
ジークフリート:コロ
ファフナー/ハーゲン:サルミネン
グンター:ネッカー
グートルーネ:シャープ


オケもきっちりと音を出してくれて良いですが、なによりも歌手陣がΣ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!
ショルティ/ウィーンフィル [EMI]
(ニーベルングの指環全曲盤)

ヴォータン:ロンドン
ローゲ:スヴァンホルム
フリッカ:フラグスタート
アルベリヒ:ナイトリンガー
ミーメ:クーエン
ファフナー:ベーメ

全体的なバランスで選びました。指揮者の力でしょうね、メリハリがあって場面場面がはっきりしているように思います。
独断と偏見で、リングはどのCDを買ってもあまり大外しはないように思います。ワーグナー先生最大の作品だからでしょうか、演奏する側も相応の実力がないと駄目だと思いますし、気合も入ってるんじゃないかと。
ヴァルキューレ
クナパーツブッシュ/VPO [EMI] 第1幕のみ

ジークムント:スヴァンホルム
ジークリンデ:フラグスタート
フンディング:ミル

ジークムント&ジークリンデ両役の声の相性を最優先させましたが、オケの演奏も悪くないです。
意外にこのCDを選ぶときはトリイゾと一緒の基準で選んでいるのに気がつきました。第1幕にものすごい比重が(笑)ジークムント&ジークリンデの声の相性がいいCDが好みです。
ジークフリート
フルトヴェングラー/ミラノスカラ座管弦楽団 [GEBHARDT]
(ニーベルングの指環全曲盤)

ジークフリート:スヴァンホルム
ミーメ:マルクヴォルト
アルベリヒ:ぺルナーストルファー
ハーゲン/ファーフナー:ウェーバー
ブリュンヒルデ:フラグスタート
さすらい人/グンター:ヘルマン
グートルーネ:コネツニー
ヴォータン:フランツ


これも指揮者の力でしょうか、安定感ばりばりです。歌手も余裕をもって歌っているような気がします。惜しむらくは音がちと・・・・
この作品のCDは何よりもジークフリート役の歌手を最優先に考えて選んだほうがいいかなと思っています。ジークフリートが駄目だと作品全部が駄目になるような気がします。
神々の黄昏 これも・・・・ブリュンヒルデとジークフリート役の歌手を基準にして選んでしまっているような(;´∀`)。
パルジファル
ケーゲル/ライプツィヒ放送響 [BERLIN CLASSICS]

パルジファル:コロ
アンフォルタス:テオ・アダム
ティトゥレル:テシュラー
グルネマンツ:コールト
クリングゾル:ブンガー
クンドリ:シュレーター

指揮者の力か、とにかくひきずりこまれます。はっと気がついたら全部聴き終わっていた、というCD
カラヤン/ベルリンフィル [ユニバーサル]

パルジファル:P.ホフマン
アンフォルタス:ヴァン・ダム
ティトゥレル:ハーレム
グルネマンツ:モル
クリングゾル:ニムスゲルン
クンドリ:ヴェイソヴィチ


オケ主体で選びました。やはりオケの演奏がいいですが・・・・特筆はモル@グルネマンツです。



<別表> トリスタンとイゾルデ 
* CD棚にまだごろごろしてますが5つ上げてみました。順不同ですとりあえず第2幕第2場で感情移入できるCD(笑)です。

ベーム/バイロイト祝祭管 [ユニバーサル] 1966

トリスタン:ヴィントガッセン
イゾルデ:ニルソン
マルケ王:タルヴェラ
クルヴェナル:ヴェヒター
ブランゲーネ:ルードヴィヒ


今のところこのCDを一番聴いてます。聖地オケなので管弦楽はOK。そしてなんといってもタイトルロールふたりの声の相性がいいです。はじめて聴いた時は鳥肌ものでした。呼吸もぴったりで二幕の二重唱が素晴らしいです。↓のバーンスタイン盤かこの盤かと言われるのもわかります。

バーンスタイン/バイエルン放送響 [PHILIPS] 1981

トリスタン:P.ホフマン
イゾルデ:ベーレンス
マルケ王:ゾーティン
クルヴェナル:ヴァイクル
ブランゲーネ:ミントン


歌手の好みで選ぶとこの盤がベストです。タイトルロールのふたりも良いです。一押ししたいところですが、テンポが遅すぎるのが難です。この一点がどうにもこうにもひっかかって・・・・・これが本当のトリイゾ演奏のテンポだという話もありますが、私めには駄目でした。もう少しテンポがはやければ・・・・

イッセルシュテット/北ドイツ放送響 [ARCHIPEL] 1949

トリスタン:ローレンツ
イゾルデ:バウマン
マルケ王:フリック
クルヴェナル:クローネンベルク
ブランゲーネ:クローゼ

イッセルシュテット。古き良きドイツの空気を表現してくれるこの指揮者が割と好きなので、もろに指揮者だけで買ったCDです。予想どおりオケは手堅くまとめていましたが、予想外だったのが(失礼)歌手陣の歌唱で、いつのまにかひきこまれていました。表題役ふたりの声の相性も悪くないです。ローレンツが凄い。この盤では中世ドイツが味わえると思います。

E.クライバー/テアトロ・コロン管弦楽団  [MYTO] 1948

トリスタン:スヴァンホルム
イゾルデ:フラグスタート
マルケ王:ウェーバー
クルヴェナル:ホッター
ブランゲーネ:ウルズレアク


これはタイトルロールの歌手だけで買いました。両者ともすきなので、このふたりなら第2幕の二重唱はどうなるかと期待していたら、もう凄すぎ。役柄は見事に表現してくれていますし、声の相性、バランスも絶妙で、聞き惚れるばかりでした。ただし古いライブ録音のせいか、とにかく音の悪いのが残念です。

バレンボイム/バイロイト祝祭管 [ユニバーサル]DVD 1983

トリスタン:コロ
イゾルデ:J.マイヤー
マルケ王:サルミネン
クルヴェナル:ベヒト
ブランゲーネ:シュヴァルツ

映像をあげたのは苦し紛れです。コロ@トリスタンは申し分ありませんが、C.クライバー指揮のCDは、イゾルデ役のプライスの声がコロとあわないので×。こちらの映像のマイヤー@イゾルデのほうがいいです。C.クライバー盤以外にコロ@トリスタンのCDはないのでしょうか・・・・?駄目ならこれのCD化を希望。



【蛇足】ワーグナー作品を聴くなら?・・・・私めの独断と偏見です。敬称略。
指揮者 カラヤン 他の指揮者も悪くありませんが、たとえばマイスターの前奏曲、ショルティならフォルテシモでがーんとならすところを、カラヤンの場合は力を抜いてレガートに流しているのがすきです。ものの本には「カラヤンのレガート奏法」とか書いてありますが、これのことでしょうか?
ワーグナー先生は拍手等で作品の流れが中断するのを極端に嫌いライトモチーフを編み出した、とどこかの本で読んだことがありますが、だとしたらカラヤンの演奏はワーグナー作品には非常にマッチしていると思います。
オケ ベルリンフィル、SKD 次点でベルリンシュターツカペレ ドイツの作曲家ワーグナー先生の作品は重厚なドイツオケで聴くのが一番かと。前奏曲でドイツがきこえてこないのは問題外。薄っぺらいのは絶対不可。
歌手 B.ニルソン (S)
ソプラノは綺麗に高音が抜ける歌手が好きです。メゾかかっているのはパス。ニルソンの強く輝く高音が好みです。高音を綺麗に出すソプラノは他にもいると思いますが、強いとなると・・・・ところで2005年12月お亡くなりになりました。合掌。
W.マイヤー(Ms)
クンドリΣ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!。この人はいったい何者?と、「パルジファル」聴いた瞬間に思いました。映像を見たら滅茶苦茶美人・・・・゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!もうだめぽ。
ソプラノでもいいとおもうのですが彼女はメゾのほうが好みなので。
ルネ・コロ(T)
コロについては特設ページへどうぞ。この方は別格です。私めを泥沼に、いえ、ワーグナー王国に招待してくださった魔法の声の持ち主でございます(爆)。
テノールもソプラノ同様、輝く強い高音をもつ歌手が好みです。バリトンに近い声はパス。
もうひとつ重視したいのは安定度。長い独唱の多い表題役をどんなときでも崩れずに歌いきる歌手がいいです。
B.ヴァイクル(Br)
バリトンは強い低音より暖かみのある声を持つ歌手が好きなのでもろに好みです。彼の歌は何を聴いても耳に心地良いです。声に清涼剤かなんか入っているのかと疑いたくなるくらい、ほっとします。役柄ではクルヴェナルが特にすきです。


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